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クサウオ科 Archive

ビクニン

さて本日は、先日、人生初の富山湾ミッドナイトダイビングで観察してきた生物の報告です。
日本アルプス山脈からの雪解け水が流れ込み、最大水深1,000mまで落ち込む日本海で
最大の外洋性内湾の富山湾。
今回潜った滑川海岸も砂利浜が-10m位まであり、そこからは砂泥底がなだらかな崖の様に
どんどんと落ちていき、大瀬崎の湾内の底が見えない様なイメージと思っていただければ
良いかと思います。
実際にどこまで深度がとれるかは判らないそうなので、自分達も潜り慣れた頃にテクニカル
ダイビングで責めてみようと思います。

そんな本日は、潜る前から見られたらラッキーと言われていた生物です。
大物運はありませんが、珍種運は持ってる自分ですから。

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ビクニン   学名 Liparis tessellatus
 カサゴ目 / クサウオ科 / クサウオ属

撮影 2011年4月:富山県滑川海岸 水深-16m 大きさ120mmぐらい
生息域 北海道沿岸 ~ 茨城県、島根県、朝鮮半島東岸、ピーター大帝湾、樺太西岸、
亜庭湾、南千島海峡など。

水深が270m以浅に棲息しており、体色や斑紋には変異があります。
体型は細長く体高が高く側偏しており、背鰭は1基で左右の腹鰭は合一して吸盤状になって
いて、調べてみると図鑑によっては背鰭は40~48軟条で臀鰭は32~40軟条と書かれていたり、
また背鰭は45~48軟条で臀鰭は37~40軟条と書かれていたりと、図鑑によって若干の違いが
有ります。
しかし、軟条数は海の中での生体観察においては識別ポイントにはなりませんので、自分は
特に気にはしておりません。

と言う事で自分的に本種の識別ポイントとしては、鼻孔が2対ある事、胸鰭の基部の上端が
眼の下縁より上にあり深い欠刻がある事、また尾鰭の半分以上が背鰭、臀鰭と尾鰭は尾鰭の
後半部まで連続している事、また尾鰭基底付近に白色斑が無い事です。

ビクニンとの和名は、頭に白い布を被っている女性のお坊さんの比丘尼 ( びくに ) から
付けられたそうです。

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bikunin 20110409a.jpg

イメージは スナビクニン を、そまま大きくした感じで、むっちゃんこ可愛いです。
現地サービスのガイドさんのお話では、偶に顔に付いた砂やホコリを尾鰭の後端を使って
落とすそうで、その姿は猫が後ろ足で目をかく様な姿で、更にカワイイらしいですよ。

残念ながら今回はそんな愛らしい姿は見られませんでしたが、初めて潜って本種を見られた
だけで、本当にラッキーでした。
富山湾ミッドナイトダイビング、本当に面白かったです。

スナビクニン その3

さて今日も、先日の女川遠征からの観察報告です。

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スナビクニン   学名 Liparis punctulatus
 カサゴ目 / クサウオ科 / クサウオ属

撮影 2011年1月:女川湾石浜 水深-5m 大きさ20mmぐらい
生息域 青森県以南~瀬戸内沿岸、長崎県、朝鮮半島沿岸など。

クサウオ科の多くが水深-100m位に生息している中で、本種は水深が-5m位までの
浅い岩礁域にて、メカブなど海藻の隙間や、岩壁の牡蠣等の貝殻や、小さな岩穴等に
生息しております。
腹鰭は吸盤状にて、鰓孔は胸鰭より上方か、胸鰭の第3軟条の基底より上方に位置して
いて、胸鰭は29~33軟条、背鰭は31~33軟条、臀鰭は25~28軟条になります。

体色は黄色、橙色、白色、濃茶色、濃緑色など他種におよび、また紋様の変異も多く
無地であったり、細い縦帯、網目模様、ドット模様とか、一時期はそれらの体色や
紋様の異なるのを4種の亜種と分別していましたが、現在では同種とされております。

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sunabikuninB 20110114a.jpg

自分的には、パッと見は綺麗な模様やカラフルなオタマジャクシです。
越前海岸や志摩地方では、5mm ~ 10mm位の大きさで、ほとんどメカブの根元の
ヒダの中に隠れている事が多く、なかなか上手く撮れません。
しかし女川では20mm位の大きな個体が、貝殻の中や岩の窪みなどを捜すと見つかり、
非常に観察し安いです。

過去の本種の報告は、 こちら を、どうぞ。

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