●バラフエダイの幼魚
今まで、串本や、紀伊大島の浅場でよく見かけてました。
ネコ目スズメダイフェチのは自分としては、いつもネコ目の変なヤツだな~と
チラ見だけしてましたが、今回初めて真面目に撮して調べてみました。
本日は、そんな生物の報告です。
バラフエダイの幼魚 学名 Lutjanus bohar
スズキ目 / フエダイ科 / フエダイ属
撮影 2009年1月:紀伊大島須江 水深-5m 大きさ 150mmぐらい
英名 Twinspot snapper
生息域 南日本 ~ インド洋、西太平洋域など。
比較的浅い珊瑚礁域や、岩礁域に生息してます。
成魚は成長すると体長が1メートルぐらいにも育つ大型魚にて、平常時の
体色は赤みがかった銀色ですが、興奮するとその赤色が濃くなる事から、
薔薇色のフエダイとの和名が付いており、幼魚の頃は背鰭後方に2つの
白色斑が有る事から、英名の Twinspot が付いたようです。
本写真よりも小さい全長が50~60mm位の幼魚は、 オキナワスズメダイ 等の
肉食性でないスズメダイに擬態し、獲物を油断させて捕食するそうです。
串本辺りでは幼魚は観察出来ても、成魚はまず見られません。
内蔵にシガテラ毒を持ち、中毒例もある危険種ではありますが、食する餌に
より毒性が違うらしく、沖縄地方では練り物の材料にしたり、小笠原地方では
食用にされているそうです。
因みにこの毒は、煮ても焼いても毒性は消えないらしいです。