●フサギンポ
3日連続での女川遠征からの可愛い生物の報告をしてきましたが、本日は嗜好を
変えて、お笑い系の生物報告です。
事前に図鑑等で下調べをして本種の大きさを予想はしていたんですが、実物は
想像してたよりも大きく、105mmのマクロレンズではこんな写真が精一杯でした。
フサギンポ 学名 Chirolophis japonicus
スズキ目 / タウエガジ科 / フサギンポ属
撮影 2010年1月:女川湾 石浜 水深-8m 大きさ 約300mm
英名 Fringed blenny
生息域 日本海側では山陰地方より、大平洋側では宮城県より北部。
遼東半島 ~ ピーター大帝湾など
ちょっとピンの甘い写真ですみません。
水深が30m以浅の岩礁域や内湾にて、海藻の間や岩の割れ目等に隠れる
様に生息しており、体長は大きい物では500mm位まで成長します。
晩秋から初春にかけ、雌は浅い水深の岩の窪みなどの岩肌に板状にして
卵を産卵し、雄が体全体で被うようにして隠し、外敵から守ります。
頭部や背鰭全部にかけて複数のふさ状の皮弁が有る事から、和名の"フサ"が
付けられたそうです。
ふさ状の皮弁の多さが判る様、違う個体を頭上から撮してみました。
とにかく初めてガイドさんに紹介されて見た瞬間、「でかっ!」の、ひと言と
コミカルな顔に笑いが出ました。
初めて見て笑えた生物は ニュウドウダテハゼハゼ 以来です。
しかし本種の撮影は、どうみてもワイドでしょうね~。
こちらは後の岩肌に産み付けられた卵を見えるようにと、ガイドさんが本種を
少し手前に出した姿ですが、これ以上出てこなくて、結局、卵は見られません
でした。