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2008年09月17日

●イソコンペイトウガニ

先日の越前での、日本海らしき生物観察報告もありますが、まだまだ
柏島での観察報告はつづきます。

isokpnpeitougani%2020080906c.jpg
イソコンペイトウガニ  学名 Hoplophrys oatesii
クモガニ科 / イソコンペイトウガニ属
撮影 2008年9月:柏島 -10m 大きさ甲長20mmぐらい 
英名 Candy crab
生息域 駿河湾以南の南日本 ~ インド洋、太平洋、オーストラリアなど

和名の由来は見た目の様に、ピンクの金平糖に似ている事から。
ハサミ脚、脚など体中のいたる所に突起があり、甲羅や脚などにホストの
ウミトサカのポリプを付けてるときもあります。

なので見つける時は、ポリプが切り取られたあとが有るウミトサカを捜すと
見つけ安いですが、擬態のとても上手な生物ですので自分はいつもそんな
簡単には見つけられません。

isokpnpeitougani%2020080906a.jpgisokpnpeitougani%2020080906b.jpg

見つけたら今度は、とても撮りづらい生物です。
何せ擬態が上手すぎて、普通にピンを合わせて撮っても、ホストの色と
同じなのでメリハリのない写真になってしまいがち。

どうやって撮ったら、上手く撮れるのか?
いままで何十回と撮っても、未だに上手に撮れない生物です。

2008年09月01日

●ゼブラガニ

今年もあっという間に 9月ですね、早いモンです。
大好きな夏が終わってしまうかと思うと、寂しいものがありますが、日本の海の
中は、いよいよベストシーズンです。

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ゼブラガニ  学名 Zebrida adamsii
ゴカクガニ科 / ゼブラガニ属
撮影 2008年8月:田辺 ミサチ -10m 大きさ甲長20mmぐらい 
生息域 伊豆半島以南 ~ インド洋、オーストラリアなど

ラッパウニ や、 イイジマフクロウニ に住み付き、それらのウニの棘を食べて
生きているので、共生しているのではなく、寄生していると言えます。

ゼブラガニ が食べた後は、1本の禿げたスジが出来るので、 ラッパウニ や、
イイジマフクロウニ に直線的な禿げたスジがあったら、先ず寄生しています
から、見つけるのは割と簡単です。

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撮影 2004年9月:柏島 後浜 撮影マシン D100
zebragani%2020020622.jpgzebragani%2020010923.jpg
撮影 左2002年6月、右2001年9月:共に獅子浜 撮影マシン C3040

写真右上の様に ムラサキウニ に付いてる珍しい画像も撮ってますが、
何故か自分が今まで撮影した写真のストックを調べると、 ラッパウニ より、
イイジマフクロウニ に寄生してる写真が多く、自分のイメージとしては
いつも ラッパウニ に寄生している姿を多く見ているイメージだったんですが、
不思議です。

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撮影 2003年4月:三木浦 オボレ 撮影マシン C5050

偶には、こんな、らぶらぶシーンにも出合えたり、姿形もかっちょよいので
写真の絵にはなりますが、 ラッパウニ も、 イイジマフクロウニ も毒を持って
ますから、触るときは注意して下さいね。

2008年08月17日

●キンチャクガニ

昨日は知識不足で、メタメタな生物紹介になりましたが、本日は間違いなく
名前があってる生物の紹介です。

kinchakugani%20200800625a.jpg
キンチャクガニ  学名 Lybia tessellata
オウギカニ科 / キンチャクガニ属
撮影 2008年6月:柏島 -7m 大きさ約20mmぐらい
英名 Boxer crabs
生息域 伊豆諸島、和歌山県、高知県、琉球列島 ~ 東南アジア、
      紅海、インド洋、太平洋域など

意外な事に、毎年いっぱい撮しているのに、当ブログでは未報告でした。

浅場のサンゴ礁や岩礁域などの、砂混じりの転石や、サンゴ瓦礫の下などに
潜んでおりますので、それらをひっくり返して捜します。
と言うより、そうやってガイドさん達はいつも捜してくれて、見せてくれてます。

はさみ脚の先にボンボンみたいな飾りが付いており、それを常に振り回しながら
チアガールの様に踊っている様に見えますが、実はボンボンみたいな飾りでは
無く、はさみ脚で カニハサミイソギンチャク と言うイソギンチャクをはさんでおり、
それを振りかざす事によって、イソギンチャクにある刺胞と言う毒液のマイクロ
カプセルを武器にして、魚類等の捕食者から身を守っているんです。

kinchakugani%20200800625b.jpg
珍しく前姿と、後ろ姿が同時に写った画像です。

それでいつもの様に、この文章を書く前に キンチャクガニ の事を調べていて、
面白い事を知りました。

それは キンチャクガニ が常に挟んでいる カニハサミイソギンチャク ですが、
まだ キンチャクガニ と離れて棲息している生態が観察されていないそうで、
キンチャクガニ がいったいどうやって捜してくるのか?
またどうやって繁殖しているのか? 

まだまだ、全然生態がわからないイソギンチャクの様ですよ。

2008年08月13日

●クモガニの1種

昨日は朝から、自分と奥さんのそれぞれの実家の墓参りをしてきました。
ついでに一年ぶりに実家近くの川で、 ボウズハゼ の撮影をしてみたかったの
ですが、そこまでは時間が無いし、間違っても奥さんは付き合ってくれないので、
口に出さずに諦めました。

kumoganiSp%20%20200800627b.jpg
クモガニの1種  学名 Majidae Sp
撮影 2008年7月:柏島 -7m 大きさ約30mmぐらい
生息域 不明

クビナシアケウス は、コケムシ類を身につけていますが、その海草版と言った
感じの クモガニの1種 です。
と言うよりも、ぱっと見はカニの様な動きをする海草です。

いろいろ図鑑やWebサイトで調べてみましたが、種名は判りませんでした。
なので知っている方がいらっしゃれば、是非是非ご連絡願います。

kumoganiSp%20%20200800627c.jpg

面白い事に、6月末に AQUAS の まっちゃんに見せて貰いましたが、7月末に
同じ柏島で今度は AQUAS 季節限定ガイドの ぢろーさんも見せてくれました。

お二人とも、自分が甲殻類も好きと知っての事かと思いますが、2ヶ月連続で
観察できると言う事は、捜せば結構棲息しているのかも知れません。

このところ当ブログで報告している甲殻類は、ほとんど柏島での観察した物
ばかりで、いったい柏島には甲殻類は、どれだけ多くの種類が棲息しているの
でしょう。
まだまだ、研究が進んでいない甲殻類ですので、これまた研究者の方の
ご尽力に期待する次第ですね。

2008年08月09日

●オキナガニ

昨夜は北京オリンピックの開会式をTVで観てましたが、やはり中国って
凄いですね~。
古い歴史有る国家とのイメージを、改めて世界に広められた内容だったと
思いました。

しかし何と言っても、全世界が省エネのこの時代に、エコのかけらもない
開会式の姿が凄かったです。
さすが、地球温暖化無視の公害経済大国ですね。

okinagani20080728a.jpg
オキナガニ  学名 Heteropilumnus ciliatus
ケブカカニ科 / オキナガニ属
撮影 2008年7月:柏島 -7m 大きさ約20mm
生息域 東京湾 ~ 九州、朝鮮半島沿岸、中国など

初観察のカニでした。
AQUAS さんの期間限定ガイドの ぢろーさんに紹介してもらいました。

自宅に戻ってから調べてみると、結構、日本の太平洋側ならどこでも観察が
出来そうな生物ですが、図鑑や、色んな方のWebサイトに載っているのは、
薄茶色の汚れた毛を全身にまとった写真ばかりです。

しかし、この個体はまるで赤ちゃんの産毛の様な綺麗な毛をまとってました。

okinagani20080728b.jpgokinagani20080728c.jpg
okinagani20080728d.jpg

あいにくと、ウネリが有る浅場での撮影でしたので、波に流されている
画像ばかりですが、とても綺麗な毛ガニでした。
やっぱり、美味しいのかなぁ~?

2008年07月25日

●イボイソバナガニ

ホームセンターで、発砲ウレタンのスプレー缶が売ってます。
だいたい 600円~1,000円ぐらいですが、液状の物を噴射後に2倍程度に膨れ、
数時間後に固まりますが、使用用途としては家屋のエアコン取り付けで開けた
穴の屋内の隙間を防いだり、内壁の隙間を埋めるのに使います。

最近、我家の数年前に取り付けたエアコンの、外壁の穴の隙間を埋めていた
パテが剥がれたので、今回補修する時に念の為、屋内側に使用しました。

しかし使ったのは少しだけ、ほとんど余ってます。
ひょっとしたら、水中でマイナス浮力たっぷりのデジイチカメラの浮力物体として
使えるかも?
今度、暇な時にでも試行錯誤してみます。

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イボイソバナガニ  学名 Xenocarcinus tuberculatus
撮影 2008年7月:須江 オオバナ -18m 雌 大きさ約30mm
生息域 相模湾以南 ~ 地中海、インド洋、西部、南太平洋域など

自分としては、初観察のオレンジ色です。
オレンジ色の ムチカラマツ 自体は時々見かけるのですが、いままで観察して
きたのは、 ムチカラマツエビ ビシャモンエビ だけでした。
抱卵中の雌なので、近くに雄の個体を捜してみたところ、雄は薄いグリーン、
ホストの ムチカラマツ はオレンジですが、近くにグリーンの ムチカラマツ
群生してますので、異なるホストで生息していたのか、もしくはオレンジ色の雄が
居たが、何処かに行ってしまったのか?

iboisobanagani%2020080621a.jpg
撮影 2008年6月:串本 備前 -10m 雄 大きさ約50mm

グリーン色のパパと、オレンジ色のママ。
人間であれば、中間の色の子供が産まれるのでしょうが、ホストの色彩に染まる
生物なので、産まれる時は全てオレンジなんでしょうか?

かなりハッチアウトが気になる、 イボイソバナガニ さんです。


2008年07月10日

●マルソデカラッパ

本日も、先日の柏島でのナイトダイビングでの観察報告です。

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マルソデカラッパ   Calappa calappa
撮影 2008年6月:柏島 -5m 大きさ 甲長100mmぐらい 
生息域 相模湾以南~伊豆諸島、インド洋 ~ ハワイ、南太平洋など
 カニ下目 / カラッパ科 / カラッパ属

雄が、とっても愛している雌を抱きかかえるようにして、図鑑写真に絶好の
交尾シーンでした。
横から見ると、下の写真の様な感じです。

marusodekarappa20080626b.jpg

やはり、ダイバーの皆さんに眩しいライトで照らされ、更にストロボをパシバシと
たたかれ写真を撮りまくられては恥ずかしいとみえて、すぐに砂の中へ2人で
隠れてしまいます。

marusodekarappa20080626c.jpg

砂の中から出しては、すぐに隠れられといった感じを何度も繰り返して、ふと
気づいてみると、今まで後ろから抱きしめてた姿が、いつの間にか向き合った
姿に変わっており、まるで、キスして居るような姿です。

何度も何度も隠れても、すぐに見つけられてしまうので、あきらめて覚悟を
決めて、どうどうと愛し合いだしたんでしょうか。

サカナだけでなく、6月の柏島は甲殻類まで恋の季節でしたよ。

2008年04月22日

●パラオ特訓報告 その4 オガサワラコブシガニ

本来、写真撮影以前に海洋生物の生態行動が好きな自分にとって、昼間の
海の中と違って、多くの生物が求愛行動や補食活動を見せてくれるナイトは、
昼間のダイビング以上に、溜まりません♪

時には昼間は観察出来ない異なる生態行動に見ほれてしまい、撮影する事を
諦めてしまったりします。
決して、上手に撮れなかった事の言い訳では有りませんよ、ホント。

今回も、ブルーコーナーでのサンセットダイビング時の マルチカラーエンジョル
フィッシュ
の求愛行動の観察時に、写真を綺麗に撮る為に眩しいストロボの光を
当ててしまって、求愛行動を辞めてしまう事を恐れた自分は、撮影はきっぱりと
諦め、観察だけに集中してきました。

しかし求愛行動中の マルチカラーエンジョルフィッシュ は凄く体色が鮮やかで、
むちゃくちゃキレイでしたよ~。
機会があれば、是非また見たいもんですね~♪

と、外洋のナイトでの観察話しを長々と書きましたが、今回は外洋と違って静かな
内湾のナイトからの観察報告です。

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オガサワラコブシガニ  Leucosia insularis
撮影 2008年4月:PALAU 某所  -20m 大きさ甲長20mmぐらい
生息域 小笠原諸島、琉球列島。

まるで、綺麗な貝殻の様に輝いた甲羅を持ったカニでした。
名前の様に、鋏脚はこぶしだらけで、腕の筋肉モリモリっ感じで、ちびっこなのに
力持ちに見えますが、すぐに砂の中に隠れてしまう臆病ぶりでした。

ogasawarakobushigani20080412b.jpgogasawarakobushigani20080412d.jpg

甲殻類で、随一、小笠原の地名がついてる生物だそうで、生息域は小笠原諸島、
琉球列島となってましたが、パラオでも確認できました。

ogasawarakobushigani20080412c.jpg

2008年02月23日

●ミズヒキガニ

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ミズヒキガニ  Latreillia phalangium
カニ下目 / ミズヒキガニ科 / ミズヒキガニ属
撮影 2007年5月:三保 真崎海岸 -15m 大きさ30mmぐらい
生息域 青森県以南 ~ 九州

自分にとってこの生物は、冬から春の西伊豆をイメージさせます。

毎年、ドライスーツが水中でガンガンに冷える季節が終わり、水温がちょっぴり
暖かくなってくると観察し始める様な気がしますし、捜せば居るんでしょうけど、
南紀ではあまり観察した記憶が無いからでしょうかね~。

mizuhikigani20070519.jpgmizuhikigani20070520.jpg

和名のミズヒキは、水引(贈答品や封筒に付けられる飾り紐の事)の様に、
第4脚で必ずガヤなどの切れ端を掴み上げているところかららしいです。

ご苦労さんな事に、いつ見かけてもガヤなどをウェイトリフティンク゜しており、
きっと年中、体を鍛えているんでしょう。
だから体脂肪が無く、足の長さの割に体が細いんでしょうね、きっと。

2008年01月08日

●オラウータン クラブ

本日も、先週末に潜った内浦で撮してきた生物からの報告です。

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オラウータンクラブ  Oncinopus sp.
撮影 2008年1月:紀伊大島 須江 内浦  -11m 大きさ約20mmぐらい
英名 orautan clab
生息域 伊豆半島以南

クモガニ科の1種にて、正式な分類はまだ研究者の方の発表待ちです。
内浦ビーチの白い砂地ゾーンに、ぽつんと存在する小さな岩のサンゴに隠れて
ました。
サンゴの奥から出てこないので、残念ながら撮影はいい構図が取れず、藻くずの
塊を撮した様な画像しか撮れませんでした。

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撮影 2006年3月:奄美大島 山本Sp  -12m

上の画像の様な構図がとれれば、名前のオラウータンっぽい姿が、皆さんにも
判ってもらえると思います。

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撮影 2005年11月:柏島後浜  -7m

この日の内浦ビーチでは、この オラウータンクラブ の近くで、 ホタテウミヘビ
ちょこんと乗った未記載種のエビも発見!

このエビに関しては、現在、現地サービスさんを通じて甲殻類の専門家の方に
問い合わせ中ですので、判明次第、報告させていただきます。