先日水曜日のテック講習中に痛めた左耳ですが、その後も左耳から耳だれが
止まらないので、本日は午後からの出勤でしたので、午前中に耳鼻咽喉科に
行ってきました。

診察、治療の結果、耳だれは止まりましたが、左耳だけでなく正常なはずの
右耳にも軽い炎症があり、中耳炎の可能性が有り。
しかも今回の潜航ミスが原因とも言えるが、もともと以前から両耳とも炎症して
いた形跡があるとも言われました。
従って、しばらく治療の為の通院と、1ヶ月間のダイビング禁止との診断結果と
なりました。
先日報告させて頂いた様に、既に年間目標の200本はクリアしてますし、丁度、
仕事も繁忙期の12月ですので、1ヶ月間の故障者リスト入りで、ファームで
調整する事にします。
しかし来年からの安全なダイビングの為、今回の自分の潜航ミスの原因を洗い
出して、教訓としようと思いますので、皆さんもこんなミスをされない様、参考に
願います。
今回の潜航ミスの原因は、下記の数々の自分の怠慢からです。
1、器材装備後のセルフチェック忘れ。
2、エントリー前のバディチェック忘れ。
以上は、やはり慣れから来る怠慢さで、テックダイビングの基本中の基本である
エントリー前の 2度に渡る器材確認を怠りました。
今回は背中に14Lスチールタンク2本のWタンクを背負い、10Lスチールタンクを
1本脇差ししてのダイビングでしたので、BCのフロートは通常のリクレーション
ダイビング用のBCに比べ、浮力は2倍以上あるフロートを使いました。
反対に言えば、通常の2倍の浮力が無いと水面に浮いている事が不可能と言う
事になります。

このフロートはWプラダータイプと言って、リクレーションダイビング用のBCには
1個しか付いてないインフレーターが、万が一の故障時用に2個ついておりますが、
今回はメインのインフレーターが緩んでエアーが漏れ、予備インフレーター用の
ホースを付け忘れていました。
更に、インフレーターが全て故障時には、シェルタイプのドライスーツにエアーを
バンバンに入れれば浮いていれますが、ドライホースを繋ぎ忘れてましたので
水面で立ち泳ぎしても沈んでいく状態になってしまい、先生とバディが何とか
インフレーターを治してくれましたが、フロートが膨らんだ状態ではドライホースが
届きません。
フロートのエアーを抜かないとドライホースが繋げられないので、普段の潜航
スピードより速い潜航スピードで沈んでいく事に成りますが、その状態で両手を
使ってドライホースを繋げました。
ここで、3度目、4度目のミスです。
3、今まで1,200本以上潜ってきて、1度も耳抜きが出来なかったことは無く、
手を使わなくても、アゴを動かすだけで耳抜きが出来るとの過信。
4、レクリエーションダイビングに比べて、タンクと器材を合わせた重量が3倍
近くあるので、潜航スピードが異状に早くなる危険性。
普段なら潜航しながら手も使わずに出来る耳抜きが、今回は体調に寄るもの
なのか、又、ミスした焦りからか、何故か耳抜きは出来ませんでした。
結局、ドライホースが繋がった時点で、両耳の耳抜きが出来ましたが、左耳は
通常のキュンッと言った耳抜きでなく、ザザァ~と言った感じの耳抜きになり、
同時に立ちくらみを感じたので、危険と判断し、その水深をキープで静止して
立ちくらみが治まった時点で、バディにダイビング中止の合図を送って、浮上
しました。
その後、自分が無事にボート上に戻った事を確認されてから、先生はバディの
講習を再開され、その間は横になり静養した結果問題がないので、経過を
見ましたが、2日間経過しても耳だれが治まらないので、本日、耳鼻咽喉科で
診察を受けた次第です。
原因は、全て自分の慣れから来る怠慢です。
ひとつ間違えば溺死もあり得るスポーツだけに、基本に忠実が大事です。
改めて自分に、初心を忘れない事を教えてくれた出来事でした。