●ハゼ科の1種
とうとう、2008年も最後の日になりましたね。
既に1ヶ月以上潜っておりませんが、それでも毎日紹介させていただくネタに
困らないと言う事は、思えば今年も普通種から、珍なるレア種まで沢さんの
生物を写真に納めてきたんだな~と思っております。
どこの海に行っても、初めてお会いするガイドさんに 「何みたいですか~?」と
聞かれると、生意気に 「SPって名前の生物」 と、答えてしまう自分です。
そんな自分らしく、本日の2008年最後の生物紹介はハゼ科のSPです。
見ずらい写真ですが、珍しく第2背鰭も開いてます。
ハゼ科の1種 学名 Gobiidae Sp
撮影 2008年10月:PALAU -12m 大きさ10mmぐらい
生息域 ケラマ諸島、石垣島、西表島 、西部太平洋など
平凡社の「決定版:日本のハゼ」では ハゼ科の1種の12 として掲載されてる
通称、 ビンゴハゼ です。
内湾の湾奥の、軟泥底や泥底にほぼ単独で棲息してます。
特徴は、目が大きく、第1背鰭は細長い三角形で体側面に太い4本の淡褐色の
横帯があります。
右左、共に撮影 2008年10月:PALAU
撮影 2006年6月:PALAU
この子達を捜すには、指示棒を泥底になでるように這わしてみると、ピョコッ、
ピョコッと瞬間移動で動きますので、判ります。
でも生息地自体が泥ドロですので、優しくしないと泥が舞い上がり何も見えなく
なりますから、丁寧に指示棒を動かすのが大事です。
そうやって探し出したら、後はいつもの様に、各鰭を大きく開けてくれるのを
ひたすら待つだけですね。
来年も多分、この生物に限らず、そう言った撮影方法が多いと思います。
何せじぶんにとっては、そんな風に待ってる時が至福の時なんですから。
では皆さん、今年もありがとうございました。
どうぞ良いお年を、お迎え下さいませ。