昨年8月以来の海水魚の観察報告です。
ここ2年近く潜水した事が無く新しい画像がない事から当観察報告が途切れて
おりましたが、今まで和名がなかった本種が 西海区水産研究所 の吉田博士、
屋久島ダイビングサービス の原崎さん、 鹿児島大学総合研究博物館 の本村教授の
御三方によって最近和名が付けられました。
アポゴニストの自分にとって、なんとも嬉しい限りです。
そう言う訳で新しい写真はありませんが、過去に使わせていただいた古い写真を
使って本日は書かせていただきます。
なので久しぶりに、アポゴンマンデイ復活です~♪
ヤクシマダテイシモチ
学名 Ostorhinchus chrysotaenia
スズキ目 / テンジクダイ科 / スジイシモチ属
撮影 2015年1月:フィリピン・マクタン島 水深 -9m 大きさ約100mm
英名 Yellowlined Cardinalfish
生息域 屋久島、西部太平域、インド洋域など
珊瑚礁域の比較的浅い水深にて、単独で浮遊する様に生息しております。
幼魚の頃の体地色は透明っぽい銀色にて、体側面に黒色の縦縞が走り尾柄部から
尾鰭にかけて黄色く染まっており、その他の各鰭は黄色っぽい透明色ですが、
成魚では体地色は黄色っぽい茶色へと変色し体側面の黒色の縦縞は薄くなり、
頭部には青色の縦線が出てきます。
成魚
撮影 2016年9月:フィリピン・マクタン島 水深 -8m 大きさ約120mm
幼魚
撮影 2014年1月:フィリピン・マクタン島 水深 -3m 大きさ40mmぐらい
幼魚
撮影 2012年12月:フィリピン・マクタン島 水深 -9m 大きさ20mmぐらい
以前から国内では屋久島だけで観察されていて、同じ海流の北方である柏島や
串本にも生息して居ないかと捜しておりましたが未だに見つけておりません。
(と言っても、ここ2年近く潜水しておりませんが)
潜水活動を再開できた時には是非見つけてみたい種のひとつです。
過去の本種の報告は、 こちら を、どうぞ。